通所リハ~グループでの運動指導2~棒体操
グループでの運動指導では、エクササイズボールでの運動の他に棒体操もしばしば実施します。
他のスタッフや私が公民館や文化センターの集会室などでの介護予防教室でご紹介させていただいた運動をメインにして、スタッフが日々練り直してご指導しています。
こちらの書籍を参考にしました。
横井賀津志・高畑進・内藤泰夫:転倒予防のための棒体操 運動機能と認知機能へのアプローチ.三輪書店:2010
眼と手の協調運動や手指の巧緻動作、といった運動を行ないますが、体幹の柔軟性や骨盤の前傾を促した良い座位姿勢を取ることを主目的としています。
この運動では、マシントレーニングや上下肢の筋力運動・持久力運動で刺激が入りにくい体幹部を意識していただき、『良い座位姿勢』から『良い立位姿勢』へ、そしてふらつきの無い安定した歩行に繋げていけるように、前回ご紹介したボールを使用した運動同様、良い座位姿勢を作る動きが主体となります。
背中を椅子の背の部分から離して運動すると、体幹が安定しなくなるため、ボールを椅子の背と背中に、または両膝の間に挟んで、骨盤を前傾させやすくして行います。
この書籍にもある通り、使用する棒は古新聞を使って手作りしました。
朝刊だけ、朝刊2日分、さらに日曜版や広告も一緒に丸めることで、重さと太さの違うものを作ることが出来、体格(体力)に合わせた重さの棒を作ることが出来ます。
ただ、何度も使用しているうちに新聞が破ける、コロナ禍でありアルコールなどで消毒する必要がある、という課題が生じたことから、スタッフのアイデアで独自加工を施してあります。古新聞を丸めたものを厚めの紙(コピー用紙の包装紙)で巻いて、ビニールテープで色付け(印付け)をした後、その上からOPPテープできれいに表面を覆ったものを使用するようにしました。
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スタッフの知恵を借りて、なるべく費用をかけず、まさに手作りで通所を運営しており、またスタッフの陰ながらの努力で通所が成り立っております。
現在は使用の度にスタッフが消毒しても劣化なく使用できています。
これからも利用者様の安全・安心に努め、利用者様の運動機能改善のために、スタッフ一丸となり研鑽に努めてまいります。
通所リハビリ責任者 理学療法士 三ツ木弘和